「忍道」陰忍初段合格者 特別インタビュー

2022.11.06

2022年7月、「産土武芸道場」(師範:三橋源一先生)の忍道陰忍入門者である沼田陸矢さんと田中邦弘さんが陰忍初段の審査を受け、見事合格されました。

忍道入門者の中から初の有段者が誕生したことを記念し、今回は合格されたお二人にいくつか質問を交え、お話を伺いました。

 

問:なぜ「忍道」を始めようと思ったのですか?

(沼田さん)

ゲームの『ファイナルファンタジーXIV』で忍者のキャラクターが使えるのですが、ゲーム内で技に失敗したりすると「下忍」と言われるんです。

自分はあまりゲームが得意ではなかったので「下忍」だったのですが、忍道を始めることで「ゲームに失敗しても下忍じゃないぞ!」と言えるようになりたかったからです(笑)

(田中さん)

子供のころから忍者の漫画や映像作品などに触れ、地元である大阪の河内も、志能便を使ったとされる聖徳太子や楠木正成とゆかりのある地域だったので、以前から忍者について興味はありました。

「国際忍者学会」に入ってからはより深く興味を持って学ぶようになり、そこからさらに日本忍者協議会の忍道を知り、陰忍の稽古を始めてみようと思いました。

 

問:初段合格まではどのくらい時間がかかりましたか?また、その間の稽古はどうでしたか?

(沼田さん)

3~4年くらいかかりました。

稽古では、現代で生活していれば知らない、使わないであろう技を学ぶのは新鮮で面白いです。
しんどい時もありますが、運動が苦手な自分でも楽しく稽古ができていると思います。

(田中さん)

2年くらいかかりました。

稽古では、勉強になることが多いです。特に呼吸法や歩法など、今まで意識していなかった部分を知ることができ、ありがたい機会をいただいている思います。

 

問:産土武芸道場師範の三橋先生のご指導はどうですか?

(沼田さん)

とてもわかりやすいです。一見よくわからない内容でも、きちんと理由を説明してくださるので、わかりやすく学べています。

(田中さん)

丁寧かつユーモアを交えて教えてくださいます。

 

問:初段をとった際の心境はどうでしたか?

(沼田さん)

初段を取ってからが大変だというのは聞いているので、怪我に気を付けて頑張りたいと思います。

(田中さん)

今までは基盤を作っていた感じがするので、今後はそれらを磨いていきたいです。

 

問:初段審査はどうでしたか?

(沼田さん)

川上仁一先生(甲賀流伴家21代目宗師家/忍道」総合・陰忍コース監修)が審査を担当していたので、とても緊張しました。

(田中さん)

普段できていることが本番では中々できなかったりしました。いかに自分を落ち着けて100%の力を出せるかどうかも忍道において大事なことだと思うので、習った呼吸法の活用などが自分の課題になると思います。

 

審査の様子

  

 

問:今後の目標を教えてください。

(沼田さん)

受け身が上手くできるようになりたいです!

(田中さん)

呼吸法や歩法の磨き上げです。これらは色々な場面で実力を出せるようになったり、ストレスと向き合えるようになったりと、日常に活かせる知識だと思うので、今後の人生でも発揮できるようスキルを磨いていきたいです。

 

問:忍道に興味がある方に向けて、忍道のオススメできる点を教えてください。

(沼田さん)

忍道の稽古は武道・武術の類はあまり関係なく、体力にそこまで自信がある方でなくてもできると思うので、その点がおススメです。

(田中さん)

興味はあるが中々踏み込めないという方は多いと思いますが、アントニオ猪木さんの名言「行けばわかるさ」にもあるように実際に飛び込んでみれば、とてもタメになりますし、プラスになるということだけはお伝えしたいです。

左:田中邦弘さん 中央:三橋源一師範 右:沼田陸矢さん

沼田陸矢さん、田中邦弘さん、質問にお答えいただきありがとうございました。
そしてこの度は陰忍初段の合格、誠におめでとうございました。

 

【余談】

インタビューの際に、「産土武芸道場」の忍道師範である三橋源一氏が「霞隠れの術」を実践してくださいました。

粉などを使用して相手の目をくらませ、一時的に相手の動きを止めたり、その隙に逃走することを可能にする術です。

 

このように忍術の実践を見物し、また自身で体験することができるのも陰忍稽古の魅力の一つであるといえます。

これらの詳細は、ぜひ実際に忍道に入門いただきお確かめください。

 

▼産土武芸道場はこちら

http://nin-do.jp/ubusuna/

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